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ゆずきのBL小説ブログです。                      頼りになる幼馴染攻め×おねしょが治らない受けです。        ちまちま更新します。
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「力、考え事?」
悠耶に顔をのぞき込まれて、力は、はっと我に返った。
「ああ、まあ」
考えていたのが、どうやって悠耶と次のステップに進むか、何てことだっただけに、力の答えはいつになく曖昧になった。
「ふーん、おれにも言えないことなんだ」
悠耶に純真な瞳で見つめられて、力は思わず視線を逸らせた。
なんだか悠耶は、気も強くなったようだ。
力はひとつ息を吐くと、悠耶に向き直った。
「クリスマス、どこか一緒に行けないかなって考えてたんだ」
「そうなの? もちろんいいよ。どこがいいかな」
ふわっと微笑んだ悠耶が、何の疑問も持たず了承したので、力は少し罪悪感を感じた。
普段どおりでないデートを考えていたのだ。
「あのさ、泊まりがけで行かないか?」
力は思い切って言ってみた。
「えっ、泊まるの?」
「うん、嫌?」
こうなったら押し切ってしまおうと、力は悠耶をじっと見つめた。
「えっと、嫌じゃ、ないけど……クリスマスなんて、予約でいっぱいなんじゃない?」
「人気のところはもう空いてないだろうけど、探せばどこかしら空いてるだろうし」
根拠もなく断言してから、力は悠耶に真剣な目を向けた。
「本当に、嫌じゃないのか?」
「う、うん」
悠耶は躊躇いがちに小さく頷いた。
それを、恥じらいながらも身体を許してくれたのだと解釈した力は、顔がにやけそうになるのを堪えるのに苦労した。
「そっか、よかった」
爽やかさを心がけた満面の笑顔を、力は悠耶に向けた。



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