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ゆずきのBL小説ブログです。                      頼りになる幼馴染攻め×おねしょが治らない受けです。        ちまちま更新します。
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そして、沖縄での二回目の夜。
濡れた悠耶のベッドは、備え付けのドライヤーで乾かして何とかなった。
昨晩と同じようにお互いのベッドに座って、ただし今晩は、話し始めたのは力だった。
「朝は本当にごめん、急に、あんな、それで、もう一度ちゃんと言わせて欲しいんだけれど」
そこまで言って、力は改めて悠耶と向き合った。
悠耶の瞳は、いつもどこか不安を湛えていて、その瞳をいま力は見つめて、自分だけのものにしたいと思った。
「おれは、悠耶が好きだ。友達とかじゃなくて、好きなんだ。恋人同士になりたいんだ」
言い終わってなお、力の心臓は跳ね続け、悠耶はと言えば、じっくりと考え込むように、言葉を探すように黙ってしまった。
力は、急に不安になった。
悠耶は自分を受け入れてくれると思っていたが、先走りすぎたのではないか、と。
「おれ、だめだよ」
悠耶の言葉は、力に想像以上のショックを与えた。
「まだ毎日失敗なのに、力の、恋人なんて、だめだから」
「失敗なんて関係ないだろ」
力はむきになっていた。
「でも、力に釣り合うようになってから答えたい」
悠耶の強い主張に、力は言い返せなかった。
「それに力だって、去年の宿泊行事のときに、保留って言ってたこと、あるでしょ?」
はっと、力は思い出した。
それは、去年の宿泊行事で同じ部屋に泊まったとき、思わず、悠耶と一生同室がいい、とプロポーズまがいの告白をしてしまったことだった。
幸か不幸か、悠耶にはまったく通じなかったわけではあるが。
「それは……恋人同士になれてからの話だから」
そこでまた、沈黙が流れた。



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