ゆずきのBL小説ブログです。
頼りになる幼馴染攻め×おねしょが治らない受けです。
ちまちま更新します。
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ベッドの染みを見られて恥ずかしさが増したのか、悠耶が力の腕の中から抜けようともがく。
離したくない。
衝動的に力は、悠耶に口付けていた。
一秒、二秒、三秒。
はっと我に返って、身体を離す。
「力……?」
悠耶は驚いて口元を手で押えた。
力も、自分でしたことながら動揺した。
しかし、言い逃れのできない事態である。
力は、心を決めた。
「ごめん、ずっと好きだったから」
こんな形で、失敗してズボンも濡れたままの悠耶に告白することになるなんて、力は夢にも思っていなかった。
「うん……」
悠耶も、何が起きたのかわからないといった顔で、あやふやに頷くだけである。
だが、おかげで失敗のショックは吹き飛んでしまったようだった。
ようやく涙の止まった悠耶の顔を見て、力は微笑んだ。
「とりあえず、着替えるか」
力の言葉に、悠耶は下半身の状態を思い出したようで、着替えの下着とズボンを持ってトイレに駆け込んでいった。
それを見送った力は、いまさら、体中から汗が噴出して、顔が熱くなっていることに気付いた。
「あー……」
手のひらで口を覆い、情けのない声を出す。
あんな不意打ちの、キスと告白。
悠耶は、どう思っただろうか。

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